内容説明
「見えざる手」にはぐくまれた芸術文化。芸術作品が社会に受け入れられるためには、市場の力が不可欠である。そうした「見えざる手」の痕跡を探り、市場性と芸術性との相克を読み解く。
目次
1 市場競争とシュンペーターの企業者論
2 エジソンのフォノグラフと市場経済―蓄音器をめぐる企業者物語
3 舞台芸術をめぐる文化経済学的考察―その方法論的基礎
4 オペラ“フィガロの結婚”に至るまでのモーツァルト
5 普通の人々のオペラ“フィガロの結婚”―オペラの政治経済学
6 オペラ“カルメン”と制作者たち、およびその後のカルメン像の変貌
7 オペラ“エルナーニ”におけるヴェルディ的なもの
8 感覚の共有と文化の創造
著者等紹介
塩田眞典[シオタマサノリ]
1948年大阪市生まれ。1981年同志社大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大阪商業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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