アメリカ 未完のプロジェクト―20世紀アメリカにおける左翼思想 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784771029101
  • NDC分類 309.353
  • Cコード C3010

内容説明

可視化されたサイレントマジョリティ―差別、暴動、偏見。現代アメリカが抱える深い闇を、プラグマティズムの重鎮がニューレフト思想から鋭くえぐる。

目次

第1講義 アメリカ国家の誇り―ホイットマンとデューイ
第2講義 改良主義左翼の衰退
第3講義 文化左翼
付録(運動とキャンペーン;偉大な文学作品が与えるインスピレーションの価値)

著者等紹介

ローティ,リチャード[ローティ,リチャード] [Rorty,Richard]
1931年生。シカゴ大学を卒業、イェール大学でPh.D.を取得。プリンストン大学教授、ヴァージニア大学教授を経て、現在、スタンフォード大学教授

小澤照彦[オザワテルヒコ]
1947年生。静岡県出身。高知大学文理学部文学科卒業。広島大学大学院文学研究科修士課程修了。元高知大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

29
文脈が分からない読者の感想は、テレビに出ている国際政治学者のおじさんといった感じでしょうか。あえて単純化、あえて矛盾点を調停、あえて知識よりも行動を、あえて文化左翼擁護、といった方法で読者に分かり易く届けています。著者の政治的立場は反共で左翼です。日本には共産党があるくらいなので、この立場を明確にできるひとは思いのほか少ないと思われます。議論のレベルは大したことありません。哲学者の使命に忠実であろうとする態度が議論のレベルを変え、さらに著者の言をアイロニカルにしています。2018/11/16

CCC

7
20世紀末の段階でバラモン左翼の問題を取り上げ、その先に商人右翼の台頭を予見しているように見えるのが面白い。まあ未来を予見していたというよりは、構造が変わらなかっただけかもしれないけど。倫理や文化を考えるのは無意味ではないが、そうした観念的問題に注力して経済を無視しているとしっぺ返しが来てアメリカが逆コースに向かい、作り上げた社会的良識も水泡に帰すことになるよ、といった感じの主張。抽象的な目的を追う「運動」よりも具体的目標を掲げる複数の「キャンペーン」に力を入れ、漸進的改革を目指すのは妥当な方策に思える。2023/11/08

chiro

1
アメリカが世界に冠たる国家として君臨する事はアメリカ国民自らが矜持として有していた時代が、ベトナム戦争での過ちからアメリカ国民として自信を無くしつつあった時代に敢えて左翼思想の観点から復権を説いた著作。まさにトランプ大統領が掲げているアメリカファーストは積極的にアメリカの役割を自国の利益な範囲に留めようとする試みであり、ここでの主張が再び唱えられうるのか、興味深い。2025/03/12

buuupuuu

1
もう20年も前の本だけど、なぜ左翼が敗北しトランプのような大統領が生まれるのか、ローティは分かっていた。2018/11/27

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