内容説明
生きているということは、どういうことなのか。宇宙は、地球や人間を特別扱いするという意図や目的なしに存在する。だが、意味なく存在する他者は「ありのままのものであらしめよ」と私に訴える。ゆえなくして苦しむ人々の存在を忘れずに、存在することへの感謝に近づく書。
目次
起点:総かり立て体制―“存在する=価値がある”の等式
第1部 ノーと言いつづける(解体する現象学―生と世界の有意義性へ;懐疑―他の歓待へ)
第2部 無意味な世界における意味の誕生(意味付与という病;無意味な自然における意味の誕生―(脱)人間中心主義をめぐって)
第3部 死すべき人々の公共空間―統一なき統一(死すべき人々の単独性と複数性―可滅的な公共空間;アレーテイアから死すべき人々の公共空間へ;到来しつつある世界、または絆を欠いた共同体)
第4部 世界が四方界として世界となる―神が死んだあとで(ものがものとなる;天と地のあいだに、死すべき人々の一人として―地上に尺度はあるか;世界の内(と外)に存在する―ハイデガーとヤスパースにおける“存在と時間”)
著者等紹介
後藤嘉也[ゴトウヨシヤ]
1953年山形県天童市生まれ。1982年東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2005年博士(文学)東北大学。現在、北海道教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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