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内容説明
理想と現実の間で苦悩する地域のラジオ局。ネット時代に入り、改めて注目を集めるコミュニティ放送。制度化され25年、全国調査からその厳しい現実が見えてきた。巨大スポンサーも受信料もなく、地方再生に挑む小さなラジオがどのような役割を果たし、地域をどう変えるのか。多様な視点と事例研究から研究者たちが新しい「公共」放送への提言を送る。
目次
第1部 コミュニティ放送に迫られているもの(制度的プレッシャーの視座からみる防災の役割;全国調査の結果から―コミュニティ放送はこうして放送されてきた;コミュニティ放送にジャーナリズムは必要か;新たなる資源調達―多様な分産財源を目指して;指標調査から見たコミュニティ放送における公共性の論点)
第2部 日本のコミュニティ放送の多様性(放送局の担い手の誕生―おおさきエフエム放送の事例から;沖縄でソーシャルワーク機能を果たすコミュニティFM;奄美群島のコミュニティラジオの文化装置的役割;大学が関わるコミュニティ放送)
第3部 問い直されるコミュニティ放送(放送と地域コミュニティをつなぐ仕組みを作る―番組審議会のリ・デザイン;コミュニティ放送局はいかに調べられ、語られているか―3.11後の研究動向;パーソナル・マス・コミュニケーション時代のコミュニティ放送―現われの空間として)
第4部 基幹放送への問いかけ―持続可能な放送のために(日本の放送行政、とくに基幹放送のあり方に問いかける;伝送路のこだわりを越えてオンライン放送局になったFMわぃわぃ)
資料
著者等紹介
松浦さと子[マツウラサトコ]
名古屋大学大学院人間情報学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、龍谷大学政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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