内容説明
作家高見順は食道ガンで死ぬ直前まで日記を書き続けた。高見の死生観に関しては、従来詩集『死の淵より』が取り上げられてきたが、真骨頂はそこではなく、『続高見順日記』「死生の十字路」にある。二大宗教との対決を中心に、高見順最期の日々を追う。
目次
第1部 生きられた死生観―岸本英夫、上田三四二、柏木哲夫(死生観は「死の恐怖」を和らげるものでなくてはならない;死生観の誕生する場所;死生観の内と外 ほか)
第2部 高見順『死の淵より』(死生観について―相良享の指摘;日本近代文学館理事長;食道ガン発見 ほか)
第3部 高見順「死生の十字路」(入退院、手術ならびに「告知」;二度目の入院;三度目の入院―「死生の十字路」 ほか)
著者等紹介
大町公[オオマチイサオ]
1949年京都市生まれ。1972年京都大学文学部倫理学科卒業。1978年京都大学大学院文学研究科博士課程哲学(倫理学)専攻単位取得。現在、奈良大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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