内容説明
私の「身体」はいったい誰のもの?私たちの身体はいかに利用され、争われ、意味づけられてきたのか。社会において自明視されてきた自然で普遍的な「身体」が、歴史的・文化的な文脈の中でどのように形成されてきたかを知るための最適な入門書。身体とは、まさに、終わりなき文化闘争の場である。
目次
身体を理論化する
健康的な身体、病的な身体
老いゆく身体
生殖する身体
人種化・植民地化される身体
ジェンダー化される身体
セクシュアル化される身体
階級化される身体
美しい身体
太った身体、痩せた身体
加工される身体
商品化される身体
未来の身体
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Enzo Suzuki
8
身体に関するあらゆる解釈の歴史を論理的に。すごいまとめかた。凝縮されすぎてて、意識が遠のく。2017/08/04
ぷほは
5
カルチュラル・スタディーズが文化人類学の事例を引き、社会学の理論を援用する際、現実のマスメディアの表象を導入する際、それは単に「うわずみ」なのではなく、フラットさと実践的であることを自己的に規定させている。しかし教科書的なテクストとしてそれらが排出されるとき、構築主義の理論やフーコーの権力理論、フェミニズムの運動やマルクス主義の階級観が軒並みポップに成り果て、そしてポップであることがそのポジショニングとして正当化される。なので表層を撫でるというよりも皮膚を掻き毟るような感覚で、読後には痛みの痕跡だけが。2018/07/04
若葉
2
身体にまつわる様々なトピックを網羅的に扱った入門書。全く触れてこなかったトピックでは内容に新鮮な驚きを感るものの、親しみのあるトピックであると逆に情報の古さを感じたり、話半分に聞いた方がいいと感じる部分がある。2021/04/05
hideko
1
差別と搾取をカラダを視点に考える。 そこから自分の思い込みに気が付く。2017/12/18
竜崎
0
目次 身体を理論化する 健康的な身体、病的な身体 老いゆく身体 生殖する身体 人種化・植民地化される身体 ジェンダー化される身体 セクシュアル化される身体 階級化される身体 美しい身体 太った身体、痩せた身体 加工される身体 商品化される身体 未来の身体2019/08/14