内容説明
「子どもの貧困」から「大人の貧困」へ連鎖する負のスパイラル。一旦貧困に陥ると自力で這い上がることができず、核差が固定化する「漏斗社会」。生活困難層を対象とした実態調査から貧困の姿を明らかにし、喫緊の政策課題を提言。新たに、生活保護の自立支援プログラム・生活困窮者自立支援制度について解説する。
目次
第1章 社会資本の再構築・再配分と社会保障
第2章 社会保障としての生活保護
第3章 子どもの貧困
第4章 貧困の世代間連鎖
第5章 新たな公共サービスとしての学習支援
第6章 ホームレスの就労自立支援
第7章 生活保護の自立支援プログラム
第8章 生活困窮者自立支援制度
第9章 生活保護等の不正受給の現状と課題
第10章 不正受給の社会経済的影響
第11章 生活保護制度改革の視点と課題
著者等紹介
道中隆[ミチナカリュウ]
1949年生まれ。大阪府立大学大学院人間社会学研究科博士前期課程修了。帝塚山大学大学院法政策研究科博士後期課程修了。元堺市理事、大阪府入庁後、福祉事務所、児童相談所、保健所などに勤務。ドイツハンブルグ州に留学しラオフバーン制度を研究。大阪府、阪南市、東大阪市、堺市など保健福祉の政策運営に携わる。厚生労働省社会保障審議会委員、内閣府子どもの貧困対策推進委員会構成員、厚生労働省生活保護事例検証委員会委員をはじめ、大阪府子ども施策審議会特別委員、兵庫県社会福祉審議会委員、などを歴任。現在、関西国際大学教育学部Ph.D.教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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