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抵抗する知性のための19講―私を支えた古典

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784771027497
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C1095

内容説明

現代社会を「反知性主義」という怪物が跳梁跋扈している。若い読者への渾身の投壜通信。

目次

仮借ない告発 『ファン・ゴッホ書簡全集』全六巻
私の書斎 エドワード・サイード『サイード音楽評論1・2』
絶望の中身 プリーモ・レーヴィ『溺れるものと救われるもの』
いつになったら インゲ・ショル『白バラは散らず―ドイツの良心 ショル兄妹』
「他者」を発見した人 ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』
「死」をめぐる驚きと覚醒 フィリップ・アリエス『死と歴史―西欧中世から現代へ』
正義と自由 P・マルヴェッツィ、G・ピレッリ『イタリア抵抗運動の遺書(一九四三・九・八‐一九四五・四・二五)』ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』
白く輝く峰々 ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』/河島英昭『イタリア・ユダヤ人の風景』
絶望のような姿の「希望」 魯迅「忘却のための記念」/中野重治「ある側面」
頑固な人文主義者 エドワード・サイード『知識人とは何か』
きみの沈黙によって イブラヒーム・スース『ユダヤ人の友への手紙』
冷徹な楽観主義者 ヨハン・ホイジンガ『中世の秋』
天才のもつ謙虚さ ケネス・クラーク『絵画の見かた』
ある教養人の退場 加藤周一『羊の歌』『続羊の歌』
旅する歓び モンテーニュ『モンテーニュ旅日記』
焼けつく欲求 ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン放浪記』
フランス万歳! マルク・ブロック『奇妙な敗北―一九四〇年の証言』
凄絶な詩魂 金学鉉『荒野に呼ぶ声―恨と抵抗に生きる韓国詩人群像』
滅びゆく大自然が暗喩するもの ニコライ・A・バイコフ『偉大なる王』

著者等紹介

徐京植[ソキョンシク]
1951年京都市に生まれる。早稲田大学第一文学部(フランス文学専攻)卒業。現在、東京経済大学現代法学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無識者

10
著者が今の時代に必要だと思う本の紹介をしている。このての本は「ただのうるさいおばさんもしくはおじいさんがなんかいってるぞ」という先入観があったがそういうのとは遠いところにある本だと思った。現在ゴッホ展やってるので、ゆっくりゴッホの手紙を本棚から取り出し読もうと思った。彼の熱い炎に触れて、なんか変わることを期待してみる。2016/10/17

がんぞ

3
悪口を言う者は「自分が言われたくないこと」を言ってしまう。著者と韓国人こそ反知性主義と思うのだが/空間線量はソウルの方が多い。現に奇形児も多いし、出生率低下も死産によるものかもしれない。原発の放射能垂れ流しで「関係者が退職してなぜこんな設計したかわからない」放置。北鮮からの放射能流入/スペイン人のインディオ虐殺を日本による幸福な統治時代と比べるとは/『白バラ事件』のような言論で死刑も韓国でありそう。ベトナム住民虐殺を告発した新聞社は襲われ、「日本統治時代はよかった」と言った老人は殴り殺されわずか数年の懲役2020/06/25

ぴあの

0
在日韓国人を親に持ち日本で生まれ育った筆者が、現代の若者に呼んでほしい本を紹介している。筆者は右傾化する日本はじめ世界各国を憂慮している。 せっかく先人が様々な記憶を書籍として残してくれているのだから、歴史から学ぶべきだなと。 以下1番刺さった文章。 「第二次世界大戦後の一時期、日本で平和主義が国民に広く共有されたように見える例外的な短い期間があった」ーそんなふうに「歴史化」して語られる時が迫っている。(p.77より) これだけは避けたい。2019/06/20

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