内容説明
なぜ私達は、野球の暴力に対して肯定的であるのか。体罰、報復死球など個々の暴力事例の構造的問題に、責任概念からアプローチする
目次
スポーツにおける暴力研究への方法論的視角(暴力概念の設定;研究対象の選定;スポーツの倫理問題への応用倫理学的アプローチの可能性;責任概念の設定)
第1章 報復死球の問題(報復死球における問題の所在;スポーツ哲学領域における意図的ルール違反論議の限界;各論者の報復死球への見解;対戦チームから故意死球を受けたチームにおけるピッチャーの責務責任)
第2章 体罰の問題(運動部活動における体罰の問題の所在;体罰に対する文部科学省の指針;指導者が負う勝利追求に対する責務責任)
第3章 対外試合禁止処分の問題(高校野球における対外試合禁止処分の問題の所在;各論者による対外試合禁止処分への見解;不祥事を起こした部員に対する同チームの部員による責務責任)
スポーツにおける暴力問題への責任アプローチの意義と可能性(スポーツにおける個別具体の暴力問題に対する責任アプローチの意義と可能性;今後の課題と展望)
著者等紹介
大峰光博[オオミネミツハル]
1981年京都市生まれ。2004年同志社大学商学部商学科卒業。2008年びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部競技スポーツ学科卒業。2011年早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程スポーツ科学専攻修了。2014年早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程スポーツ科学専攻修了。現在、名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科助教。株式会社クボタ、日本学術振興会特別研究員(DC2)、帝京科学大学非常勤講師、フェリス女学院大学非常勤講師、尚美学園大学非常勤講師などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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