内容説明
貧困・戦争・搾取―世界の子どもの苦悩と、その背後にある国際関係。子どもの尊厳を守るために、今、私たちが学ぶべきこと。世界中で脅かされる子どもの権利。子どもたちを苦しめる国際関係とは?子どもたちを救う取組みとは?国際関係論を中心に、労働法、国際人権法を加えて、国際関係のなかでの「子どもの安全保障」の問題を考察し、読者とともに、対応策と解決策を考える。
目次
第1部 生きる権利(児童労働―工場労働者としての子ども;北タイのストリート・チルドレンとNGO―メコン川流域開発と子どもの人権;慣習と子ども;イスラームと女子教育;JFC(ジャパニーズ・フィリピン・チルドレン)―母子の日本への移住の課題)
第2部 戦争(紛争の「加害者」としての子ども―シエラレオネ内戦と子ども兵士問題;戦争後の子ども―終わらない戦争・見えない脅威;戦争の記憶と子ども―ボスニアの学校教育を事例に;経済統制と子どもの生きる権利―知られざる非人道兵器)
第3部 子どもを守る国際レジーム(子どもの健康と教育を守る国際機関―ユニセフ・WHO・ユネスコ;国連の安全保障と子どもの保護;子どもを守る法的枠組み;子ども買春・人身取引・児童ポルノ;子どもたちの力)
著者等紹介
初瀬龍平[ハツセリュウヘイ]
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、法学博士(神戸大学)。神戸大学名誉教授。現在、京都女子大学大学院客員教授
松田哲[マツダサトル]
神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。現在、京都女子大学現代社会学部教授
戸田真紀子[トダマキコ]
大阪大学大学院法学研究科博士課程後期単位取得退学、博士(法学)。現在、京都女子大学現代社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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由佳