内容説明
「統計学=数理統計学」の常識を覆す。統計学体系、科学としての統計学のあるべき姿の問題提起。これまで日本で紹介されてこなかった、ソ連での統計学論争(1970‐80年代)。そこで議論された、統計学体系における一般統計理論、社会統計学の位置づけとは?そして数理統計学との関係は?統計学の学問的性格を検討する試みが、今ここに。
目次
第1章 統計学体系と社会統計学(『統計通報』誌(1975‐77年)での討論1)(討論の特徴と問題点;普遍科学方法論の継承と展開 ほか)
第2章 社会統計学と数理統計学(『統計通報』誌(1975‐77年)での討論2)(統計学の歴史と社会統計学(予備的考察)
スタラドウブスキーによる統計学の理解 ほか)
第3章 「応用統計学」をめぐる議論とその背景―ペレストロイカのなかのソ連統計学界の一齣(問題の所在;議論の発端と展開 ほか)
第4章 ソ連における女性就業者の構成と推移―1959年、1970年の人口調査を資料として(問題の所在;統計にみる女性就業率 ほか)
翻訳論文(У.メレステ(У.Мересте)「統計科学の構造と他の諸科学の中での統計学の位置」
Б.プロシコ(Б.Плошко)「社会経済統計学と数理統計学」 ほか)
著者等紹介
岩崎俊夫[イワサキトシオ]
1950年12月東京に生まれる。1974年3月北海道大学経済学部卒業。1979年3月同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。4月北海道大学経済学部助手。1982年4月北海学園大学経済学部専任講師、以後、同助教授、教授を経て、1991年4月から、立教大学経済学部教授。専攻:経済統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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