内容説明
ローカルでものづくりを行っている企業が追求すべきは、感性が高められた「品質の次元」である。日本のものづくりを行っている企業は、高い技術、高品質を実現しながらも消費者のライフスタイルの変化や市場におけるコモディティ化に苦しんでいる。ものづくりを礎としながらも、従来とは異なる品質価値の形成とその価値により実現した高価格であることの必然性や理由をいかにマネジメントしているか?本書は地場産業のような小規模な企業が競合企業に対して持続的な優位性を実現するために4つのケーススタディを通して、いかに顧客の感性にダイレクトに訴求し物語やヒストリーのレベルまで昇華する価値創造を行っているかを解き明かす。
目次
第1章 高くて儲かるものづくりに発想を転換する
第2章 3つの発想転換で価格を引き上げる
第3章 「久保田」と名を刻まれた「淡麗・辛口」の銘酒―日本清酒製造業朝日酒造(株)のケーススタディ
第4章 コンパスが示す「ナチュラル・ライフスタイル」の針路―日本アウトドア産業(株)スノーピークのケーススタディ
第5章 質実・剛健な職人が生み出す複雑時計―スイス時計産業ZENITHのケーススタディ
第6章 融合が再定義する革新的機械式時計―スイス時計産業HUBLOTのケーススタディ
第7章 高くても売れる、高くて儲かるブランドの創造に向けて
著者等紹介
長沢伸也[ナガサワシンヤ]
早稲田大学大学院商学研究科教授、専門職学位課程ビジネス専攻(早稲田大学ビジネススクール)ラグジュアリーブランディング系モジュール責任者。博士課程商学専攻マーケティング・国際ビジネス専修研究指導。同大学ラグジュアリーブランディング研究所所長。工学博士(早稲田大学)。専門はラグジュアリーブランディング論。1955年生まれ。1978年早稲田大学理工学部卒業。1980年同大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。1995年立命館大学経営学部教授などを経て、2003年より現職
西村修[ニシムラオサム]
外資系スポーツウェアブランド勤務。経営管理修士(MBA.早稲田大学)。1975年生まれ。1998年中央大学文学部卒。外資系スポーツウェアブランド勤務。2015年早稲田大学ビジネススクール(大学院商学研究科専門職学位課程ビジネス専攻夜間主プロフェッショナルラグジュアリーブランディング系モジュール)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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