内容説明
自家用ジェットで空を飛び、高級車を乗り回し、プール付豪邸に住まうアフリカ人エリートたち、彼等の暮らしを支えているのは、我々がテレビで最も頻繁に目にする、“かわいそうな”アフリカの貧しき人びと。本書は、国民を守るべき政治エリートたちが、その国民を食い物にする“発展途上国”の現状が、“先進国”にも通ずる、遍く世界における課題であることを証明する。
目次
アフリカの多様性
第１部 比較政治学とアフリカ（比較政治学の方法論；アフリカの政治制度―ケニアを事例として；アフリカの政党システム；アフリカ統一機構とアフリカ連合）
第２部 貧困と比較政治学（アフリカはいつから貧しいのか；富める人びと、貧しき人びと）
第３部 紛争と比較政治学（紛争を引き起こす政策―植民地化の遺産；ソマリ人の経験―民族の分断、冷戦の代理戦争、民主化が生んだ内戦、「テロとの戦い」が生んだ紛争；紛争の再生産を断ち切るために）
第４部 ジェンダーと比較政治学（アフリカから見るジェンダーと政治学）
著者等紹介
戸田真紀子［トダマキコ］
１９６３年生まれ。１９８６年大阪大学法学部卒業。１９９２年大阪大学大学院法学研究科博士課程後期単位取得退学。天理大学国際文化学部教授を経て、２００９年より京都女子大学現代社会学部教授。博士（法学）。専攻：比較政治学（アフリカ地域研究）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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