内容説明
“人倫理論”という哲学史上特筆すべき法哲学体系を提示したヘーゲル。しかしその思想が体系的に論究されることは少ない。本書は、ヘーゲル法哲学と内在的に連関し理論的中核となる「人倫的」共同体論、「近代国家」論、自由論、3つのテーマを発展史的・体系論的な観点から論究し、その本質に迫る。
目次
人倫理論の特異性と法哲学
第1部 “体系としての人倫”の形成(フィヒテの『自然法の基礎』における法(権利)と自由
「人倫の体系」における自然、経済、国家)
第2部 “体系としての人倫”の展開(『精神現象学』における自己意識と承認;『精神現象学』における道徳性と相互承認)
第3部 “体系としての人倫”の完成(『法の哲学』における「道徳性」批判;『法の哲学』における人倫概念の生成の弁証法;『法の哲学』における「市民社会」の弁証法;『法の哲学』の基本構造;『法の哲学』における近代国家論)
結論 “体系としての人倫”・自由・国家
著者等紹介
石井基博[イシイモトヒロ]
1959年三重県松阪市生まれ。1984年同志社大学文学部卒業。1994年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。現在、同志社大学・同志社女子大学嘱託講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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