目次
第1部 歴史編(教育と福祉の融合を目指した先人達;欧米におけるセツルメントの誕生とその役割;わが国における貧困層に対する教育の芽生え;日本の近代公教育における「健康」な身体の育成と「身体ノ悪イ人」の選別・排除)
第2部 今日における教育・福祉の問題(社会階層と教育;学校不適応の現状と課題;学校ソーシャルワークの現状と課題;学校教育における福祉教育の現状と課題;障害児をめぐる福祉・教育の現状と課題;非行児童をめぐる社会的養護と教育の課題;司法福祉と教育;高齢者教育と老人福祉の接点)
第3部 専門的福祉教育の現状と課題(ソーシャルワーカー養成教育の現状と課題;介護福祉士養成教育の現状と課題;保育士養成教育の現状と課題)
著者等紹介
西尾祐吾[ニシオユウゴ]
大阪地域福祉サービス研究所所長
上續宏道[ウエツグヒロミチ]
四天王寺大学人文社会学部准教授
安田誠人[ヤスダヨシト]
大谷大学文学部教授
立花直樹[タチバナナオキ]
関西福祉科学大学社会福祉学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
9
福祉と教育との関わりについて、主に福祉領域から考察された本です。歴史編、今日の教育・福祉問題、専門的福祉教育問題のⅢ編にわかれて執筆されています。歴史編では、先人たちが、子どもたちへの教育保障と社会的存在としての子どもを捉えることで権利の主体者としての子ども像として福祉的視点からとらえられていることがわかります。社会階層としての教育と福祉とのかかわりや、不登校問題、学校スクールソーシャルワークの可能性など、今日的問題についても福祉と教育の両視点から捉えられています。しかし、課題も多いのだとも実感しました。2014/05/01