内容説明
生活保護受給率が増加の一途を辿る現在。一向に改善する気配のない景気と暮らし。だが、貧困にあえぐ人びとの実態の捕捉率は低いままだ。本書では、詳細な調査のもと、この貧困の実態を明らかにする。そこで、暮らしに則した社会保障制度の整備を提言し、貧困層の実質的な生活改善のための政策の在り方を問う。
目次
第1章 地域の生活と福祉に関するアンケート調査の概要と標本特性
第2章 生活保護世帯の特徴
第3章 貧困の動態分析
第4章 負債からみた貧困の属性分析
第5章 資産保有からみた貧困の属性分析
第6章 資格取得者の属性分析
第7章 選別的社会保障手当と生活の意識
第8章 ベーシック・インカムと負の所得税
第9章 ベーシック・インカムと財源:最適税率の導出
第10章 ベーシック・インカムと負の所得税に関する意識調査
第11章 移行する社会保障