目次
序章 スピノザの視点
第1章 在ることの始源は神という自然―『エチカ』第一部
第2章 自然とその認識―『エチカ』第二部
第3章 感情という名の認識形態―『エチカ』第三部
第四部 互いに自由な人間の在り方―『エチカ』第四部
第5章 永遠の相の下での神への知的愛―『エチカ』第五部
著者等紹介
河井徳治[カワイトクハル]
1935年大阪生まれ。1955年大阪大学理学部入学。1960年大阪大学文学部哲学科卒業。1965年大阪大学大学院博士課程修了。1993年筑波大学博士(文学)。元大阪産業大学人間環境学部教授。スピノザ協会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんぴ
7
2章まで(p86)でギブ。日本語がさっぱり頭に入ってこない。もう少し平易な言い方で説明してほしい。つっこみどころのない神というものが想像できない。またいつかご縁があれば。2019/03/04
星規夫
1
こ……コナトゥス!2012/11/26
左手爆弾
1
スピノザ研究者の長老格による解説書。スピノザ『エチカ』を100ページあまりで一気に解決している。とりあげる内容は概説というより、比較的難しい問題をとりあげている。スピノザ『エチカ』を一度は読み、ある程度問題を整理できないとさっぱりわからないだろう。アリストテレスの上にスピノザを置くような場面が散見された。後半の倫理学についての解説は、もう少し色々なことを書いて欲しいと思った。2012/01/19
北六
0
「エチカ」の概要を知りたくて読み始めたが,「エチカ」本編を手元に置いて読むべき解説本だった.3種の無限性:数量が無限大,(連続の概念を生む)無限分割可能性,(有限数で表現できないための)無理数.3種の認識と概念:経験に基づく自分なりの認識による概念,共通認識から論証される概念,形相的本質概念.2016/03/01
抹茶ケーキ
0
『エチカ』を読むための準備として読んだ。入門書というにはハードルが高い。第一部(特に無限について)の記述が一番多い。どちらからと言えば、第三部の感情論や第五部の倫理に興味があったので、そっちの話をもっとしてほしかった。とくに第五部についての記述は数ページしかなく、前半で書きすぎたので後半紙幅が足りなくなったのではと疑ってしまう。前半の存在論と認識論が重要なのはわかっているけれども、タイトルは「エチカ=倫理学」なのだから、スピノザの主張の主眼は後半にあったのではないのでしょうか。2015/10/04