目次
コロニアリズム研究の新思考にむけて
第1部 「分割」と「支配」の後遺症―帝国の語りと記述を超えて(アフリカ史におけるコロニアリズム研究の再中心化―記述と枠組みの新機軸にむけて;ジンバブウェ史研究の黄金期とその衰退―一九六七年から現在まで;帝国の遺産―イギリスに対する帝国の余波 ほか)
第2部 植民地「分割」の解剖―境界確定のポリティカル・エコノミー(英領ガンビアの対仏割譲交渉とその社会経済史的背景;トーゴをめぐる植民地境界画定と政治的アイデンティティ形成;境界線確定とイギリス帝国内の確執―利用されるレソトの声)
第3部 植民地「支配」の構造とエージェント―エリートから底辺まで(薮の中―語られるシエラレオネ小屋税戦争のリアリティへ;帝国による「保護」をめぐる現地エリートの両義性―初期植民地期イギリス領ゴールドコーストの事例から;二〇世紀初頭タンガニーカのトリロジー―大英帝国、伝道会、そして植民地の人びと ほか)