内容説明
ウィーン留学期の斎藤茂吉も観たオーバーアマガウ受難劇。第二次大戦後の台本改訂における問題点の指摘、ならびに音楽家マーラーの精神性との対比を含む『オーバーアマガウ受難劇』。クリムトらによって結成された「分離派」による「日本美術特集展」に対するバールらの批評家の反応を通して、日本への関心のあり方を探った『ウィーン分離派の「日本展」をめぐって』。全十章から成る「世紀末ウィーン文化」探究成果の集成。
目次
アメリカの「世紀末ウィーン文化」研究書
第1部 「異」への関わり(世紀末ウィーンにおける「異」への関わり)
第2部 世紀末ウィーンのユダヤ人問題(ウィーンのユダヤ系文化史家ハンス・ティーツェ;ハプスブルク帝国末期ウィーンのユダヤ系市民―シュニッツラー文学の背景;オーバーアマガウ受難劇―世紀末ウィーンならびにユダヤ人問題との関連で;ヘルマン・バールと同時代のユダヤ系思想家たち)
第3部 世紀末ウィーンのジャポニスム(ウィーン分離派の「日本展」をめぐって―バールの批評を中心に;バールの主要関心事と日本;ホーフマンスタールにとっての東洋―その一面)
世紀末ウィーンの芸術と光
著者等紹介
西村雅樹[ニシムラマサキ]
1947年、京都市生まれ。1972年、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。1979年秋から2年間オーストリア政府奨学留学生としてウィーン大学留学。愛媛大学教養部講師、広島大学総合科学部講師、助教授、教授を経て、京都大学大学院文学研究科教授(ドイツ語学ドイツ文学専修)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 道は開ける 新装版
-
- 電子書籍
- 私たちは繁殖している 12巻 みこすり…