内容説明
古代のギリシア人は、死後の世界をどうイメージし、自らの死にどう対処したのか?また、葬儀、埋葬、墓碑の建立、墓参はどう行ない、それを放棄したらどう処罰されたのか?都市国家は、葬儀を口実とする市民の浪費や家名誇示、豪華な墓の建立をどう制限したのか?著者は本書で、人間の心性に関わるこの微妙かつ普遍的問いに対して、古典学・考古学の文献と知識を動員し、古代人の行動を見事に復元する。
目次
第1章 死者たちの力と地位
第2章 死に臨んだ者たち
第3章 葬儀
第4章 生と死のあいだ
第5章 ハデスの国
第6章 特別な死者たち
第7章 墓参
結論
著者等紹介
ガーランド,ロバート[ガーランド,ロバート][Garland,Robert]
ロンドンに生れる。マンチェスター大学、マクマスター大学(カナダ)、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で古典学や古代史を学び、1981年Ph.D.。古代ギリシアの宗教・歴史・人間に関する著作を多数公刊。1985年渡米し、ワシントンD.C.のThe Center for Hellenic Studiesのジュニアー・フェロー、プリンストンのThe Institute for Advanced Studyの客員特別研究員を勤める。1991年ニューヨーク州ハミルトンのコルゲート大学Roy D.and Margaret Wooster講座古典学教授に就任、現在にいたる。この間、英国のレディング大学、キール大学、ブリストル大学でも教鞭をとる
高木正朗[タカギマサオ]
岐阜県に生れる。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。比較宗教論・人口社会学を専攻。宮城学院女子大学を経て、立命館大学教授
永都軍三[ナガトグンソウ]
広島県呉市に生れる。京都大学大学院文学研究科(西洋哲学史専攻)修士課程修了。古代ギリシア哲学・宗教を専攻。立命館大学・大阪芸術大学・神戸常磐大学講師
田中誠[タナカマコト]
兵庫県尼崎市に生れる。大阪大学大学院文学研究科(哲学哲学史専攻)博士後期課程修了。社会哲学・哲学史を専攻。関西学院大学・近畿大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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