内容説明
現代社会の当面している三つの危機―環境・人間・アイデンティティの危機―への対処を哲学的な視座から診断、その克服の方途を解明する。
目次
第1部 環境危機にいかに対処するか(環境哲学の構築に向けて;環境教育のめざすもの―環境保護の主体形成とバイオリージョナリズム;環境保護にとって「環境倫理」はなぜ必要か ほか)
第2部 人間の危機(コンピュータ社会と人間;家族の危機とその行方;現代社会と宗教ブーム)
第3部 アイデンティティの危機―デカルト的人間像の可能性(デカルトによる近代的自我の発見とその意味;デカルト心身論の可能性―共同体と自然につながる“私”;生物進化と理性の位置―進化論的認識論の射程)
著者等紹介
河野勝彦[コウノカツヒコ]
1945年姫路市に生まれる。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。京都産業大学文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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