内容説明
思想形成・核心・展開を初期現象学研究やデリダのレヴィナス論を元に現象学との関連から解明。差延と隔時性―現れず語りえないものを語るために。
目次
第1部 フッサール・ハイデガーと共に反して(レヴィナスの初期現象学研究と『全体性と無限』の関係―レヴィナス思想の形成;全体性批判と感性的主体性論―レヴィナス思想の核心)
第2部 デリダと共に反して(現象学の限界とデリダにおける言語の問題;デリダのレヴィナス解釈;現象学の限界とレヴィナスにおける言語の問題―レヴィナス思想の展開)
著者等紹介
関根小織[セキネサオリ]
1971年埼玉県生れ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了・博士(文学)取得。パリ12大学D.E.A.(哲学)取得。現在、慶應義塾大学・東京理科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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「全き他者」の思想について事実上の否定神学との批判もある「倫理学の思想家」レヴィナスを、あくまで現象学者として捉えた上で、フッサール・ハイデガーの批判的継承からデリダによる批判を経た彼の言語哲学までを概観する良著。一年早く出会いたかった……!2019/07/15
じょに
0
倫理学的な関心から光を当てられることの多いレヴィナスだが、元々は現象学者であり、現象学者であった。レヴィナスとフッサール、レヴィナスとハイデガーとの距離。そして決して現れないものを現れを見た、デリダとの距離。それぞれに共にあることと、反してあること。2009/08/06
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「全き他者」の思想について事実上の否定神学との批判もある「倫理学の思想家」レヴィナスを、あくまで現象学者として捉えた上で、フッサール・ハイデガーの批判的継承からデリダによる批判を経た彼の言語哲学までを概観する良著。一年早く出会いたかった……!2019/07/15