内容説明
西欧の「普遍」が問い直され、多神教の神々が甦る世界の中で「法」は何を守り得るのか。
目次
序 多神教世界と異文化間の相互理解(多神教世界は甦り得るか―もう一つのヨーロッパ;国民国家の終焉―ドイツの意識変化に見る ほか)
1 国際法の歴史と生ける法(国際法の歴史から「世界法」の構築へ;ドイツ国歌とマルク最高額紙幣の図柄―「来るべき文化のライヒ」 ほか)
2 反近代人の自立と異文化(反近代人の自律―『ガリヴァー旅行記』から;帝都ベルリンの風景 ほか)
3 諸文明の時代の法(諸文明の時代の人権;国際機構と戦争と民族問題―あるユダヤ系法学者の見解を念頭に置きつつ ほか)
4 時間の中での生と死(幽明の境を超えて―上田秋成・菊花の契り;死を考える ほか)
著者等紹介
河上倫逸[カワカミリンイツ]
1945年生まれ。現職、京都大学大学院法学研究科教授。専攻、法制史・法思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。