内容説明
本書は、政令指定都市がこれまでたどってきた道程と現状の分析によって論点を抽出し、併せて大都市行財政制度のあり方を論じる。
目次
第1章 指定都市の人口構造・域内総生産の現況とその特徴
第2章 大都市制度の系譜と政令指定都市制度をめぐる論点
第3章 政令指定都市制度と大都市税制
第4章 昭和30年代までの大都市富裕団体論の形成とその崩壊動因
第5章 大都市税財源拡充論の浮沈―昭和40年代からバブル発生期までの財源調整論と地方税財政
第6章 第2次地方分権改革と地方税源の充実―「三位一体の改革」と「偏在性の少ない地方税体系」の検証
第7章 都市の財政需要と税制
第8章 役割分担からみた大阪市行政の特徴と財政構造
第9章 大阪市「財政非常事態宣言」の深層―進行する財政構造の劣化と当面する課題
資料 大都市制度改革関連参考資料
著者等紹介
木村収[キムラオサム]
1936年生まれ。1958年広島大学政経学部経済学科卒業。1958年大阪市役所入庁。1976年自治省に出向し、税務局市町村税課課長補佐(78年大阪市役所復帰)。1983年大阪市財政局次長。1985年大阪市財政局主税部長。1986年大阪市財政局長。1990年大阪市立大学事務局長。1992年大阪市経済局長。1994年大阪市退職。1994年大阪市立大学経済学部教授(99年退職)。1995年阪南大学経済学部教授。2002年博士(経済学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。