環境と身の現象学―環境哲学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784771015548
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

内容説明

哲学はもはや文献のみの研究に立ち戻るのではなくむしろ事象それ自身に立ち返り、哲学としての批判精神と理性的な洞察を見失ってはならない。哲学とりわけ現象学を学ぶことによって私達は人間と世界についての思い切り広い視野と批判精神を獲得することができる。本書は環境哲学入門と題してはいるが、環境哲学の諸学説の紹介はまったく行わず環境と政治のはざまにあって環境と人間との関係を哲学の歴史と思想史から材料を得ながら考察した。環境と人間の関係を身に定位して現象学的に考察したのである。

目次

第1部 政治と国家(政治哲学の伝統から;国家と国家を聖化するもの)
第2部 現代社会への批判(現代の社会への批判;シェーラーとフェミニズム)
第3部 哲学のあり方を問う(哲学と反哲学もしくは先哲学をめぐって;構造の現象学から;死と死を越えるもの)

著者等紹介

小川侃[オガワタダシ]
1945年大阪府生まれ。69年京都大学文学部哲学科哲学専攻(純哲)卒業。74年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科及び地球環境学堂両任教授、京都大学文学博士。京都産業大学専任講師、広島大学総合科学部教授を経て91年から現職。ケルン大学付属フッサール文庫客員研究員、ドイツ・フンボルト財団奨学研究員(キール大学およびヴッペルタール大学)、カールスルーエ大学教授資格試験審査官、イタリア哲学研究所客員教授(ナポリ)、国際欧文現象学雑誌“Interdisziplin¨are Ph¨anomenologie”の編集長も務める
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