内容説明
現代の社会と企業経営はIT化をひた走る。インターネット利用など情報ネットワークによる経営管理は、自律分散管理、情報共有化、電子商取引、ユビキタスなどを展開するが、そのため組織構造、システム形態、労働などの変更を余儀なくし、組織の生命線である情報管理において様々な障碍や課題を抱え込む。それはすぐれて現代の経営問題であるとともに、経営学が解明すべき理論課題でもある。システムに内在する情報とネットワークの差異化機能に注目し、物象化論を分析の軸に据えて、問題の本質に迫る。
目次
第1部 情報とシステムの差異化構造(不確実性と情報;情報の差異化機能―ことばと情報の構造比較より;現代情報ネットワークの差異化構造―サイバネティクス再考)
第2部 IT化と経営情報管理問題(現代企業の自律分散管理;現代企業経営のインターネット化の構造;ユビキタスの現代的管理位相)
第3部 現代企業管理の課題(経営情報化論の特徴と管理論の課題;現代情報管理の「管理」散逸問題)
著者等紹介
竹内貞雄[タケウチサダオ]
1949年福井県大野市に生まれる。1972年大阪大学工学部卒業。1981年大阪大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。現在、福井県立大学経済学部教授。専攻、管理技術論、情報管理論、疎外論
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