内容説明
本書では都市再生における自由で自律的な個人の普遍的な行動原理としての効率性と公平性の問題を中心に取り扱っている。その目的は、現実の都市において望ましい中立的な社会・経済システムを模索することであり、基礎的な理論検討を踏まえて具体的で現実的な提案を試みている。また、効率と公平の問題を取り扱う限り、何らかの共通の尺度を用いて評価する方法を模索することが不可欠となる。よって、そのような評価のあり方についても同時に検討を行っている。
目次
都市問題への視角
第1部 都市及び都市問題に関する基礎理論(都市の歴史;都市のあり方と都市再生の課題;都市と効率性;都市における公平性)
第2部 市民主体の都市再生(歴史的都市における再生の課題;まちづくりにおける効率性と公平性;市民主体のまちづくりの模索―地籍情報整備を中心に)
歴史的都市再生への展望
著者等紹介
西嶋淳[ニシジマアツシ]
1961年京都府に生まれる。1984年立命館大学経済学部卒業。(株)レストラン西武(現(株)西洋フードシステムズ)、(株)岡慶などを経て、1989年(財)日本不動産研究所入所。京都支所在職中に、2003年同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程後期課程修了。同志社大学大学院嘱託講師、平成15年不動産鑑定士試験第3次試験試験委員。現在、(財)日本不動産研究所研究部主席研究員。博士(政策科学)。不動産鑑定士
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