内容説明
本書は、近代科学批評、現代文明批評を一つの焦点に据えつつ、神話の真理と自然哲学のアクテュアリティを模索しようとするものである。
目次
序論 神話の真理と自然哲学のアクテュアリティ
第1部 自然哲学と自然科学(自然哲学のアクテュアリティ;自然哲学の源流―ヘシオドスとルクレティウス;自然科学と自然哲学;ニュートンとシェリング―重力概念をめぐって)
第2部 芸術と神話(ヘルダリンとシェリング―スピノザ主義的汎神論と美的プラトン主義の融合;エーテルと深淵―ヘルダリンの存在思想と自然思想;「新しい神話」の可能性?―シェリングの芸術‐神話論;見ることから聴くことへ―ピヒトの芸術‐神話論)
付論(ポリフォニーとしてのテクスト―バフチーンの詩学とテクスト読解;欧州紀行―パリそしてアヴィニヨンのピエタ;Piet`a d’Avignon.Einige Bemerkungen ¨uber ein Piet`abild von einem Meister der Primitifs francais)
著者等紹介
松山寿一[マツヤマジュイチ]
1948年大阪生まれ。1973年法政大学文学部哲学科卒業。1981年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。1985‐86年テュービンゲン大学(旧西独)留学。1993年文学博士。1995年バイエルン科学アカデミー(ドイツ)留学。1996年以降ドイツ博物館科学史技術史研究所(ドイツ、ミュンヘン)客員研究員。2002‐03年カイザースラウテルン大学(ドイツ)客員教授。現在、大阪学院大学教授
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