内容説明
今日、ナショナリズムということばほどよく使われながら、これほど曖昧ではっきりしないことばもない…本書は、世界の事例をふまえ、伝統・世代・記憶・アイデンティティの問題をも分析しつつ、ナショナリズムをどのような基準で、分類・整理しうるのかという「類型学」を試み、この概念に秩序と明確さをもたらそうとする。
目次
第1章 ナショナリズムのイデオロギー(用語の変遷とアプローチの難しさ;イデオロギーの文脈と理論の相違;ナショナリズムの問題系 ほか)
第2章 現代の国家/国民(内側からの脅威、亀裂と分離(アフリカの場合)
亀裂と分離(ヨーロッパの場合)
国家/国民と近代性)
第3章 世代・伝統・同時代性(世代概念と、世代によって代表させることの曖昧さ;生物学上の寿命と歴史の時代区分;伝統の側面 ほか)
著者等紹介
中谷猛[ナカタニタケシ]
立命館大学名誉教授
川上勉[カワカミツトム]
立命館大学法学部教授
長谷川一年[ハセガワカズトシ]
同志社大学嘱託講師
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