内容説明
未知なる芸術の探求者である筆者が、疲れた地域社会の文化政策による復興をめざす。コンテンポラリーダンスをはじめ、いまを生きるアーツと人びとに寄り添いながら、「ふるさと創生」以降の芸術と文化によるまちづくりを臨床的に展開。アーツマネジメントの理論と提言を縦横無尽に語る。
目次
第1章 アーツを文化政策する途(アーツマネジメントへ―芸術と生活の十字路づくりを;まちづくりのために―「文化際」に出かけよう ほか)
第2章 アーツマネジメント学への路(市民参画と文化環境―生きた文化と自由な市民の誕生のために;地域の文化力とは―各地の文化振興動向から京の独自性を探る ほか)
第3章 芸術環境ウォッチャーの通―「ダンスのリーチ」と「踊りまわり」(届きますか、錆びゆく私へ;お庭で踊ろう、風ともに ほか)
第4章 身体を震わす未知なる芸術へ寄せて(舞台へ、降り来たるもの;聴衆のいない「語り」、互いに聴きあう「語り」 ほか)
第5章 「ふるさと創生」から芸術環境の小径へ(ふるさと創生と地域の感動プロデュース(一九九一年六月)
アーツ満ち、まちへ届け―地域への応援歌)
著者等紹介
小暮宣雄[コグレノブオ]
1955年の大阪市生まれ。1978年東京大学法学部公法コース卒、自治省入省。2001年23年間の公務員生活を終え京都橘女子大学文化政策学部助教授となり、現在にいたる。日本アートマネジメント学会関西部会長。NPO法人アーツワークス理事。この10数年にわたって、アーツ現場との交通という形で芸術レビューと地域の芸術環境研究を行っている
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