内容説明
本書は、EUの市場統合を歴史と現局面をまじえて全体的に捉えることを目的としたものである。その意図は基本的には2つの要素から構成されている。ひとつは1985年前後における欧州統合の局面の変化を改めて整理することであり、もう1つは市場統合を軸に展開する欧州統合が内在させているcohesionへの指向である。
目次
第1章 市場統合とnon Europe(欧州統合の転機と92年市場統合;市場統合の概念と基本問題 ほか)
第2章 共同市場の現実(共同市場と域内貿易;市場統合と直接投資 ほか)
第3章 単一市場プログラムとEurope‐without frontier(単一市場プログラムの意義;単一市場プログラムの視野と履行状況 ほか)
第4章 市場統合とCOHESION(構造基金とcohesion;単一市場とcohesion ほか)
第5章 EMU段階の共同市場とcohesion(SMPのフォローアッププログラム;EMU段階の域内貿易 ほか)
著者等紹介
棚池康信[タナイケヤスノブ]
1948年石川県金沢市に生まれる。1971年関西学院大学経済学部卒業。1976年関西学院大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。1977年福山大学経済学部専任講師。1995年近畿大学商経学部助教授(2003年4月から学部分離により経済学部)、現在に至る
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