人間学新論―内的人間の科学について

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  • サイズ A5判/ページ数 235,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771012950
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C3010

目次

生理学の固有の対象。生ける有機組織の機能と動物的感覚との諸関係
生理学の起源―物理学及び心理学との関係―生命的、感覚的諸機能についての、デカルトとシュタールの学説。これらの学説の生理学的諸帰結
動物的生は、人間そのものにおいて、精神或いは思惟の諸作用から区別されている、ということを認める人々の諸学説についての概観
根源的事実。哲学者達の意見
力(la force)について。力の特殊な感覚は存在するか
努力の感覚について、そして内的因果性について―この感覚の能動的行使は自我の力の内的覚知と、自我の力がそれらに展開される諸器官の内的認識をもたらす
意欲は位置決定され得ないということ。或いは客観的に思念されることは出来ないということ。この点についての生理学的仮定の検討
有機的感覚的収縮性の所産を意志の所産に変えることの周知の不可能性
本能的運動性から自発的運動性への移行
意欲と人格性の起源
根源的意欲の心理学的諸性格。如何にして意欲は願望及びそれに結びついた諸情念とは異なるのか
意欲と願望の差異
意志を願望と混同することによって、意志の有効性を否定する諸学説から導き出される諸論証。これらの論証に対する反駁

著者等紹介

増永洋三[マスナガヨウゾウ]
1928年東京都に生まれる。1951年東京大学文学部哲学科卒業。山口大学教授、九州大学文学部教授を経て、現在、九州大学名誉教授
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感想・レビュー

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テッテレこだち

2
アズヴィ版による翻訳。ビランの最晩年の思想を集大成したもので、動物と人間と精神のそれぞれの生について一部ずつ割く予定だったらしいが、執筆途中で本人が死去しているため未完成。翻訳だからか、特に前半の表現が難渋で、同じ段落を何度も繰り返して確認することになった。魂と身体と己の認識という、不可分でありながら区別されるものの関係について検討したもので、現代の自分からは、ビランの時代に身体の構造を研究する学問としての生理学がどのように受け止められてきたのか、というところが興味深かった。2024/05/18

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