内容説明
本書では、「国家から市場へ」という経済の流れについて、日本や世界に起っている様々な現実の経済現象を見ながら確認していきます。お話は、みなさんが日常生活のなかで直面するであろう疑問を皮切りにして、はるかさんとラピート君という関西在住の二人に、吉本漫才風の掛け合いで進めてもらいます。ここに、今までの日本のやり方を守りたい今間出羽光也郎おじさんや、データ検索ロボットのデータ・アイも加わり、議論をかわす中から、現在世の中で起っていることの意味を浮き彫りにしていきます。
目次
第1講 あなたは就職できるか―日本型雇用慣行とその崩壊
第2講 「会社」とは何だったのか―ケイレツと会社本位主義の崩壊
第3講 鉄のトライアングルは崩れるか―規制緩和と価格破壊
第4講 高齢化で低福祉はどう変わる
第5講 欧米経済新時代―自由化・国際統合の光と影
第6講 アジア・中南米経済の発展と動揺
第7講 グローバル化する世界
第8講 IT革命のひらくもの
第9講 国家独占資本主義の成立と解体
第10講 国家でもなく市場でもなく、その中間でもなく
著者等紹介
松尾匡[マツオタダス]
1964年石川県に生まれる。1987年金沢大学経済学部卒業。1992年神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在久留米大学経済学部助教授
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