目次
第1章 他宗教理解の類型論―宗教多元主義の位相
第2章 宗教多元主義の成立要因
第3章 通約的多元主義―ヒックの理論を中心として
第4章 非通約的宗教多元主義―カブとパニカーの主張を中心として
第5章 反宗教多元主義者における他宗教理解―デコスタとシュヴェーベルの場合
著者等紹介
岸根敏幸[キシネトシユキ]
1963年広島県尾道市に生まれる。1988年早稲田大学第一文学部卒業。1995年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。1998年博士(文学)の学位を取得。現在福岡大学人文学部助教授。専門宗教学、インド哲学。著書に『チャンドラキールティの中観思想』(大東出版社、2001年2月)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「プロセス神学とは、アメリカ哲学界に偉大な足跡を残したホワイトヘッドの主著『過程と実在』で説かれる「実在とはプロセスのことである」「神とはプロセスの一つである」という考えを承け、それをキリスト教神学にも応用してゆこうとする思潮である。…ジョン・カブはホワイトヘッドと密接な関係にあったアメリカ哲学界の重鎮ハーツホーンの弟子である」ホワイトヘッドは実在をプロセスと見なし従来の物質・精神の二元的発想を克服しようとし、ホワイトヘッド哲学においては地球は比喩的ではなく生命と同様「生きている」と解釈される。2025/04/04