内容説明
本書は、歴史的・学史的・理論的に、「世紀転換期の経済と経済思潮の流れ」を、一方では、鳥瞰図的あるいはトータルに考察し、他方では、その「要点」を細部にわたってミクロ経済的に分析し、展開する試みである。そして、それらの「現実の経済」とそれに対する「経済思潮」の変化や変革や進展の内実と内意を追求することが目的である。
目次
第1章 世紀転換期の経済思潮と金融
第2章 現代経済思潮と金融経済学
第3章 「複雑系の経済学」と経済学の発展:紹介と展望
第4章 「近代化」の経済学的一考察:経済発展のために
第5章 市場機構と政府
第6章 市場経済の不安定性:2つの本質的根源
第7章 貨幣による貨幣の生産:「金融不安」の内実
著者等紹介
保坂直達[ホサカナオミチ]
1935年東京都生まれ。1965年神戸大学大学院経済学研究科博士課程。単位取得退学。1973年経済学博士(神戸大学)。関西大学・神戸商科大学をへて2000年流通科学大学商学部教授。著書に『貨幣と経済分析』(東洋経済新報社、1975年)。『日本経済とインフレーション』(三一書房、1980年)。『マネタリズム論争とマクロ経済分析』(有斐閣、1983年)。『金融恐慌・大不況、銀行経営』(有斐閣、1988年)。『金融変革の経済学』(ミネルヴァ書房、1991年)。『バブル経済の構造分析』(日本評論社、1994年)。『貨幣と金融:市場経済の基本問題』(神戸商科大学研究叢書LXII、1999年)ほか
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