内容説明
初めに学習動機を高めるために、昨今の消費者問題の現状をライフステージ毎に述べ、特に九州地区で多発している多重債務と自己破産を取り上げた。次に消費者教育の基礎概念について述べ、消費者信用と消費生活の安全性に対する確かな判断のしかたを示した。次に、現在までの消費者活動の歴史と行政の取り組みについて省み、消費者被害の救済について取り上げた。ついで、企業と学校における消費者教育の展開について述べ、今後さらに重要性を増す環境問題を取り上げた。最後にまとめとして、生涯教育の全体像を示した。
目次
第1章 消費生活の落とし穴―身のまわりの消費者被害の現状
第2章 パソコンによる新聞記事のデータベースから見た多重債務および自己破産の実態
第3章 消費者教育の基礎概念
第4章 消費者信用と販売方法の多様化―現代消費の特徴
第5章 消費生活の安全性
第6章 コンシューマリズムの展開
第7章 消費者被害の未然防止と救済対策の仕組み
第8章 企業の社会的責任と消費者教育
第9章 学校における消費者教育の歴史と現状
第10章 消費者と環境保全
第11章 生涯消費者教育の構図―まとめにかえて
著者等紹介
奥村美代子[オクムラミヨコ]
1927年生まれ、医学博士、九州ルーテル学院大学人文学部教授。〔主要著書・論文〕「労働と生活におけるストレスと疲労」(『家庭生活の経営と管理』朝倉書店、1989年)、「児童生徒の消費行動に及ぼす要因」(熊本大学教育学部紀要38号、1989年)、「高齢者の消費行動」(『高齢者生活文化の創造』九州大学出版会、1995年)、「消費行動の社会的責任感育成のための教材」(共著、消費者教育第15冊~第17冊、1995~1998年)。〔担当章〕序、第10章
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