内容説明
本書は、大学の専門課程で金融を学ぼうとする学生や金融について体系的な知識を習得しようとする社会人を対象に、出来るだけ平易で理解しやすいテキストとなることを目標に記述したものである。本書の執筆にあたっては、第1に、金融の基本的な仕組、理論を極力平易にかつ具体的に説明するようにした。第2に、金融は現実の動きと極めて関連性の強い分野であるため、基本的な仕組や理論がどのように現実の金融の世界につながっていくのかが、理解出来るように配慮した。第3に、金融に関する専門用語は全般にその内容が一見しては理解しがたいものが多く、用語内容の把握が不充分なため金融そのものについての理論が妨げられる場合が少なくないため、各章の末尾に、重要な金融専門用語をキーワードとしてまとめた。第4に、そのタイトルにもあるように、金融全般についての基本的な事柄の把握と理解を目標としたため、極力幅広い内容の記述を目指した。
目次
第1章 金融の基本的機能
第2章 家計、企業、政府部門の金融行動
第3章 日本の金融システム
第4章 短期金融市場
第5章 預金・貸出市場
第6章 資本市場
第7章 外国為替取引と国際金融
第8章 金融政策
第9章 デリバティブ取引
第10章 金融自由化と信用秩序