内容説明
カントの主著である『純粋理性批判』が提起している問題を、現代のさまざまな角度から再検討する。
目次
1 理性批判における「人間の観点」と「真理の観点」―空間論を手がかりとして
2 単一性について
3 習慣形成と根源的獲得―パースのカント理解
4 構想力と事実性問題
5 「超越論的分析論」における判断力の意義
6 「観念論論駁」のコンテクスト
7 「論証すること」と第三アンチノミー
8 超越論的自由とはなにか
9 規則と奇則―規則に対する懐疑論をウィトゲンシュタインはいかに論駁したか
書評