内容説明
本書は、古典派貨幣理論から現代の貨幣理論までを一貫した視点から通覧するものである。本書は、古典派貨幣理論とケインズ貨幣理論の相違点のみならず、類似点をも明らかにする。また、これまで、わが国では十分に紹介されることのなかった、R.TorrensとT.Joplinの貨幣理論をそれぞれ1章を割り当てて検討する。
目次
第1部 古典派の貨幣理論(古典派貨幣理論の礎石;兌換停止と地金論争;金本位制度の是非と通貨論争;トレンズの苦闘;ジョプリンの貯蓄―支出分析)
第2部 ケインズ経済学の再検討(貨幣量削減か平価切り下げか;貨幣数量説、ケインズ、マネタリズム;ケインズvs.ハイエク;金融政策と利子)