内容説明
本書では、規範的議論を避け、事態がどうしてそのように推移したのかを叙述した。方法論的要請により、定量的に明確な「一般的なもの」よりも、定性的にしかつかめない「代表的なもの」を重視している。合理的選択論の描く世界像を常に意識しながら議論を進めた。
目次
序章 合理的神話の創造
第1章 方法論について―制度化パースペクティブと会計研究
第2章 国家・市場・規制
第3章 問題領域の設定―金融自由化と会計規制
第4章 金融制度改革と時価評価
第5章 含み益をめぐる制度の交錯
第6章 BIS規制の成立―含み益算入の政治的理由
第7章 BIS市場リスク規制―クリエイティブ・コンプライアンスへの挑戦
結章 会計の合理的神話