内容説明
本書は文化のなかで芸術、特に非言語的な文化としての芸術をとりあげて、それを通じて人間と社会をとらえようとする。われわれ人間にとって芸術とはいったい何なのか。どのような社会においても芸術が存在し、芸術を欠く文化が存在しないのはなぜなのか。このような疑問を社会学的に解き明かしていくことによって、実は芸術の社会学とは何かを明らかにし、さらにそれによって社会学的な研究自体を点検する。
目次
第1章 芸術社会学とはどのような研究か
第2章 芸術の社会学的研究
第3章 人間と芸術
第4章 社会と芸術
第5章 芸術の制作とその所産
第6章 芸術家とその周辺領域
第7章 芸術家の集団および組織
第8章 制度と芸術
第9章 文化と芸術