内容説明
本書は二つの部分に分かれている。前半は、シャルル・ボードレール、ポール・ヴァレリーからピエール・ジャン・ジューヴ、ルネ・シャールを経て、現在も活躍している詩人イヴ・ボヌフォワ、フィリップ・ジャコテの作品を問題にしている。後半は、ピエール・ジャン・ジューヴの三つの作品を選んで彼の詩作品の世界に一条の光線を投じようと試みたものである。
目次
1 「海辺の墓地」解釈
2 二つの「群衆」―ボードレールとジューヴ
3 スタロビンスキーと四人の詩人
4 「エレーヌ」における多層的読解
5 「名付ケラレヌモノ」における動詞の形態
6 「身廊」解釈