内容説明
1993年度ノーベル経済学賞受賞。制度分析を経済学と経済史に統合する「制度変化の経済理論」を提示。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すずき
1
訳が悪いとは思わないが、単純にこれ1冊ではわかったようなわからないような感じで終わる本だなと思う。制度が取引費用を変化させることを通じてインセンティブに影響を与える、行為者の選択肢集合を制約する一方で行為者の選択に影響されもする相互作用がある、不完全な合理性と情報制約の前提等の新制度派経済学のコアの主張は分かったが、それを通じてどう分析できるかというのはいくつか事例ベースで説明される程度でもうちょっと欲しい気持ちになる。そういう文献案内を講義する人が補完できる点で「教科書向き」と評されているのかなと思う。2021/02/04
川原 健太郎
0
16-46/42017/01/27
鉱物
0
訳がかなり酷いが、内容的には非常に面白い。「所有権」を保護する意義について。政治的市場と民主主義について。この辺りは自由主義やマルクス主義との対比においても参考になった。2015/06/19
せつし
0
制度が成立・維持・変化していく根拠を論理的に示し、歴史をもとに検証していく。訳や言い回しがごちゃごちゃしていて読みにくい。非公式な制度は徐々にしか変化しないという点は印象に残った。2014/10/05
川原 健太郎
0
14-12/42014/06/03