内容説明
啓蒙運動以来「自由」の味方であると信じられた「理性」が「理性なき合理性」に還元され「自由」の敵に変わった経過について、古典的社会学思想を検討するとともに現代的な関連性を明らかにし、「理性」を「自由」の味方として復位させる方途を考察する。
目次
1 理性と自由について(C.ライト・ミルズ―理性なき合理性;啓蒙運動のプロジェクト―理性と進歩 ほか)
2 保守主義と社会学の起源(サン・シモン、コントと社会学的実証主義;エミール・デュルケム―道徳の科学としての社会学 ほか)
3 マルクスとウェーバー―理性、合理性および解放
4 近代主義―理性なき自由(フロイト―近代性とその不満;ナルシシズムと近代主義の衝動)
5 資本主義的合理化と民主主義
6 理性、自由および民主主義の公共的根拠
7 批判社会理論
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