内容説明
現代の道徳性に関する諸見解を比較検討しつつ、そこに「道徳的不一致」がいかにして生起するかを考察、道徳教育の取り組むべき課題を設定する。また、実存主義、現象学、分析哲学、認知的発達論の視点から道徳教育の問題点を解明する。
目次
第1章 道徳と道徳教育
第2章 道徳性の発達と教育
第3章 道徳教育の方法
第4章 我が国における道徳教育の展開
第5章 中学校学習指導要領「道徳」
第6章 道徳教育における「包括者論」の視点―実存的教育論の可能性
第7章 子どもの現象学における道徳教育の視点
第8章 分析哲学と道徳教育―R.S.ピーターズの道徳教育論を中心に
第9章 コールバーグの道徳教育思想―文化的相対主義の克服をめざして