内容説明
本書において、ベトナムの独立と自由の獲得を探ることは、自立的発展という人類の普遍性を考えていく材料を与えてくれるものであるという仮説にたっている。そして、自立的発展の課題を教育の側面から重視する立場から生涯学習の役割を提起するものである。
目次
第1章 ドイモイ政策でのベトナムの農村発展と教育(ドイモイ政策と農村の教育;ベトナム農村の経済発展と教育)
第2章 ベトナムの教育制度の現況と地域の自立的発展(地域の自立的発展と教育の役割;ベトナムの憲法・教育法の教育目標;ベトナムにおける学校制度 ほか)
第3章 ベトナムの戦時下教育(ベトナムの独立宣言;ホー・チ・ミンの識字教育;一日本人研究者から見たベトナムの識字率の高さ ほか)
著者等紹介
神田嘉延[カンダヨシノブ]
1944年東京・芝浦生まれ。法政大学大学院社会学専攻修士を経て北海道大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、鹿児島大学教育学部教授・教育学博士
ファム・フー・ロイ[ファムフーロイ]
1957年ベトナム北部ナム・ディン省生まれ。ハノイ貿易大学卒業。鹿児島大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、日越人材協力センターアドバイザー、翻訳・通訳業。芥川龍之介の羅生門、蜘蛛の糸、トロッコ、白、杜子春、蜜柑などをベトナム語に翻訳して出版
関隆通[セキタカミチ]
1947年宮城県生まれ。1969年東京学芸大学卒業。1973年から1980年まで、ハノイ貿易大学日本語科講師。1993年にハノイ「ベトナムの声」放送局日本語番組援助
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。