出版社内容情報
若い頃、多くの人は「自己嫌悪」や「劣等感」に苦しむ。「自分はダメな人間だ」「誰にも好かれるはずがない」と自分を責めながら、それでも「誰かに理解してほしい」「誰かに認めてもらいたい」と、ひそかに願っている。
なぜ、わたしたちは自己嫌悪や劣等感をかかえてしまうのだろう。どうすれば自己嫌悪や劣等感から逃れられるのだろう。もしかしたら自己嫌悪や劣等感から解き放たれることなどないのだろうか。
あなたは、「わたしは誰からも愛されていない」「誰からも必要とされていない」と感じたことはないだろうか?
嫌われる、うとまれる、バカにされる、無視される、価値を認めてもらえない。そんなことが長く続けば、誰だって人の顔色をうかがって、びくびくするようになる。自分の意見や気持ちを素直にあらわすことができなくなってしまう。生きていることがつらくなってしまう。
みんなに嫌われているのは悲しい。でもいちばん大きな問題は、長いことそういう状態におかれていると、あなた自身の心に「歪み」が生じてくることだ。
自己嫌悪や劣等感は、夜、ひとりになったとき、あなたを襲う。むかしのいやなことを思い出し、自分が「生きる価値のない人間」のように思えて、ベッドのなかでひとりうめいてしまう。あなたは、何度も何度も、つらい記憶を掘り起こし、ダメな自分を再現し、あなたを傷つけてきた言葉を呪文のように反復する。
失敗したことを思い出し、ほんとうはもっと上手にできたはずなのにと思う。なぜ、あんなことを言ってしまったんだろう。なぜ、あんなことしをしてしまったんだろう。わたしはほんとうにダメな人間だ。もっと別な人生があったはずなのに、どうしてこう
「自己嫌悪」や「劣等感」は、ときとして、ひきこもりや家庭内暴力というかたちであらわれます。最悪の場合、自殺というとりかえしのつかない選択になってしまうことだってあります。この本を編集した私たちは、ひきこもりだったわけでも、家庭内暴力だったわけでもなく、ましてや自殺未遂をおこしたこともありません。親や学校の先生からみれば、手のかからない、いわゆる普通の「よい子」だったのです。それでも、劣等感、そして自分自身に対する嫌悪は、とても大きなものでした。けれども、ふりかえってみると、自己嫌悪や劣等感に苦しんでいたときに考えたことが、おとなになったときの自分の生き方を決定しているように思います。「自己嫌悪」や「劣等感」とどうつきあっていくのか。それは、わたしたちにとって、とくに若いひとたちにとって、とても大きな問題だと思います。
この本がすこしでも参考になるといいのですが……。
内容説明
生きている意味がみつからない。自分がなにをしたいのかわからない。ぼくはいったい何者なんだ。あなたは「誰からも愛されていない」「誰からも必要とされていない」と感じたことはないだろうか?自己嫌悪や劣等感は、夜、ひとりになったとき、あなたを襲う。むかしのいやなことを思いだし、だめな自分を再現し、あなたを傷つけてきた言葉を反復する。でも、あきらめてはいけない。あなたのなかから「ほんとうの声」が聞こえてくる。
著者等紹介
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。その明るく軽やかなイラストレーションは高い評価を受け、雑誌や絵本などで活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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