言語的思考へ―脱構築と現象学

言語的思考へ―脱構築と現象学

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784770501790
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0010

出版社内容情報

――デリダ的脱構築は本質的思考ではない――
フッサール現象学を独自に展開させ、言語における意味の本質を「信憑構造」というキーワードによって徹底的に論じた、竹田哲学の集大成。ポストモダニズムによって捏造された「言語の謎」を告発し、現象学による「まっとう」な言語理解に世界ではじめて架橋する画期的論考。
「立ち止まって深く考えること」をタブー化するポストモダニズムと決別し、20世紀末に私たちを覆った〈差異の戯れ〉からの脱出を試みる!

【本書で扱うキーワード】
脱構築・東浩紀・デリダ・主体の死・エクリチュール・差延・記号論・正義のパラドクス・否定神学・指示理論・フッサール・言語コンテクスト・一般言語表象・純粋自我・ハイデガー・信憑構造・超越項・ヴィトゲンシュタイン・言語の多義性……


『言語的思考へ』の目次
1章……現代の反形而上学――『声と現象』のマニフェスト
ヨーロッパ思想の自己克服/脱構築的マニフェスト/根源概念の禁止/エクリチュールと主体の死
2章……デリダ的脱構築と懐疑論
「純粋自我」の逆説/懐疑論の本質/差延と超越性
3章……「現象学的」言語理論について
形而上学の解体/言語ゲーム/「言語」の現象学/ハイデガーの言語意味論
4章……エクリチュールと「作者の死」
言語の信憑構造/言語の「意味」とは何か/エクリチュールの構造/文学テクストの本質
5章……一般言語表象
一般言語表象と言語の多義性/指示理論について
6章……「意味」の現象学
「意味」の存在論/「発語」の現象学/規則のパラドクス
7章……「正義」のパラドクスと「否定神学」
否定神学/正義のパラドクス/倫理の現象学
終章……現代的「超越項」
「語りえないもの」の複数性/現代的「超越項」について

「これまでわたしは、現象学の可能性の原理を祖述しつづけてきた。が、いまやその方法が具体的に遂行されなくてはならない。実存論的存在論もまた敷衍されるだけではなくさらに展開されなければならない」(「あとがき」より)

竹田青嗣氏、3年ぶりの書き下ろしです。現象学によるまっとうな哲学的思考を私たちに提示しています。

内容説明

「言語の本質」とは何か?現象学によって「言語の謎」がはじめて解明される。

目次

第1章 現代の反形而上学―『声と現象』のマニフェスト
第2章 デリダ的脱構築と懐疑論
第3章 「現象学的」言語理論について
第4章 エクリチュールと「作者の死」
第5章 一般言語表象
第6章 「意味」の現象学
第7章 「正義」のパラドクスと「否定神学」
終章 現代的「超越項」

著者等紹介

竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。早稲田大学政経学部経済学科卒業。現在、明治学院大学国際学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

5
現象学によってポストモダン思想を脱構築する。というかデリダのフッサール理解を批判。ハイデガー以降、言語哲学に至る現代思想の見取り図は、明晰で平易。その意味では「構造と力」「存在論的、郵便的」に似た読後感。言語理解の本質は、信憑と確信にあると言うのだが、人が言語から汚染されるという契機が抜けているんじゃないかと思う。あと「現前性」についてもう少し詳しく触れてほしかった。図書館本だが、買って再読する。2018/04/01

とんこつ

3
本書が企図するのは近代哲学の認識論に端を発し、現代哲学の言語論に引き継がれる「我々は他者の言葉をほんとうに理解することはできるのか」という疑問(アポリア)を氷結させることである。その考察の手がかりとして筆者は現象学的手法を用いる。注意しなければならないのは、現象学とはデリダが批判したような絶対的真理の追求ではなく、『現象学の根本方法は……世界についての「確信成立の条件と構造」を解明すること』(p57)だと理解しておくことだ。言葉の意味は、言葉に宿るのではなく、関係性の中で生じるという指摘も興味深かかった。2016/10/03

ヤベ

2
最近言語表現という行為に興味があるからそれの理解の助けになるかもと思って読んだ。言葉はそれを聞いた自分がそれを話した他者との関係というコンテクストを頼りにある意味を読み取ることで意味を持つという考えが面白いし納得した。自分が自分にとって何一つ絶対の認識を持てない世界を逐一推論/解釈するという実存主義の考え(詳しくないから間違ってるかも)は俺にはしっくりくるから、言葉をそれで解釈するこの本は良かった。適時二十世紀哲学者の思想を紹介しながらそれらへの批評を軸に論を展開するためそれらの大要を掴むにも良い。2021/12/07

kumoi

1
私たちは言葉を介して意味を伝えている。しかし、言葉は多義性を持っているため、その意味は常に不確定である。例えば、相手が「今日は天気がいいね」と言ったとする。この発言にはどのような意味が考えられるだろうか。それは梅雨が明けて嬉しいという喜びであったり、どこか遊びに行かないという誘いであったり、または単に会話のきっかけを作りたいだけなのかもしれない。このようにして、形式的には何通りもの意味を見出すことができる。しかし、私たちは普通ある意味として言葉を受け取ることができており、その本質は実存にある。2021/07/22

Yuki

0
平易な言葉で印象がよい。「批判」の意義について考えさせられた。2016/08/06

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