出版社内容情報
敵を殺し、自分も死ぬことしか知らなかった皇国少年のふたりの、混沌たる青春の惑い、稀有な友情が織りなす軌跡がここに。
内容説明
そしてボクたちは殺すためだけに生きていた。戦争中に育った少年ふたり。どのようにして自分をとりもどし、生きることを学び、人間になっていったのか。
目次
少年たちの戦争
世の中がひっくり返った
遺されたノート
自前の歩みが始まった
どう生きたらいいんだろう?
花と流氷
同世代の女性画家
内と外から迫る危機
政治の季節
フランスにて
ユートピアは信じない
問いはつづく