内容説明
日清戦争を契機とした近代日本の大きな転換期に、欧化に走る風潮を憂え、東西文化の比較を行いながら鋭く警告を発したハーンの、日本への深い愛情が披瀝されている。
目次
東の国から(夏の日の夢;九州の学生とともに;博多で;永遠の女性;生と死の断片;石仏;柔術;赤い婚礼;願望成就;横浜で;勇子―ひとつの追憶)
心(停車場で;日本文化の真髄;門つけ;旅日記から;あみだ寺の比丘尼;戦後;ハル;趨勢一瞥;因果応報の力;ある保守主義者;神々の終焉;前世の観念;コレラ流行期に;祖先崇拝の思想;きみ子)